東大門(トンデムン)に行く基本の【心得】

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今日は東大門市場でボラれず卸売価格で仕入れできる基本ハウツーを更新します。

 

日本人バイヤーが東大門市場で現地卸価格で仕入れるのはなかなか難しいことなんですが、何故なら、未だに日本人はお金持ちと思われる上に、観光客として見られがちなので1着あたりの単価は多めに言われます。1枚買いは韓国人であっても高めに言われることが多く、自分の物を買いに来る人も多いので少数購入の人には値段を高めに言うか、又は1着のみは売ってもらえません。

 

このページでは東大門(トンデムン)に仕入れに行く基本ハウツーを公開したいと思います。

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その前に東大門総合市場(トンデムンシジャン)の問屋商人達について簡単にお伝えします。

1.商人たちは基本不親切。

2.基本、小売りはしない。

3.服の試着はできない。

4.商人は、バイヤー(お客様)にあまり興味がない。

 

物を売っている人達がお客に不親切なのはいかがなものか?と日本の常識では考えられないものですが、韓国では特に問屋街ではそれが普通なのです。サービスでお金を稼いでいるわけではなく、彼らが作った製品がお金を稼ぐため、サービスは無用と思う考えも強く、また1日に何万人と人々が訪れる場所なので長年、問屋で商売をしている人達は人相手の商売に疲れています(汗)なので、二度と買いに来ないかも知れない「一見さん」にはエネルギーを使いたがらず、特に親切ではありません。

 

ボラれず、いかに現地バイヤー並の価格で仕入れられるか?できれば値下げしたい!ですよね?
そのために大事なのは、いかに「プロのバイヤー」風に見せるかが大事です。

 

1.「 服装 」

可能な限り快適な服装が基本。
ハイヒールにスカートにブラウスなどオシャレをしたら、これは自分が『観光客』と宣伝しているようなものです。本当のバイヤーは卸売市場に絶対オシャレをして出て来ないのがお約束。

トンデムン問屋街は東京ドーム約13個分の広さでとても広く、そこでの仕入れは体力勝負の場所でいわば戦場なんです。なので本物のバイヤー達は動きやすい格好で、目立つような金属品を身にまといません。なので動きやすいスニーカーやサンダルにジャージやデニムにTシャツなどのカジュアルな組み合わせを推薦します。さらにスッピンも追加することを心得ている方は本物のバイヤーです。(実際、長年私がそうして開拓して参りました)

 

2.「バイヤーバッグ」

バイヤーなら、特に海外のバイヤーなら持つべきバッグはバイヤーバッグです。
通称「スタイリストバッグ」

手ぶらでハンドバッグのみは素人&観光客に見られ、本気で仕入れに来ているバイヤーは仕入れた物を詰め込むので大きいこのバッグを持ち歩きます。上級者になると荷物持ち業者を同行して見回るのですが、個人バイヤーはこのバッグを持つとバイヤーとして見られるでしょう。

 

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3.「目つき、表情」

観光客や素人バイヤーと本物のバイヤーは目つきも違うんです。
仕入れに慣れない人や観光客だとショッピングしている雰囲気が漂い、品を吟味するのではなく、ウィンドウショッピング感があふれ出ます(笑)本気で仕入れをするバイヤーは歩くスピードも早く、早歩きで短時間で全体の品を見回り、気になったお店に感覚的に立ち止まり、鋭い目つきで店頭の左右から下部にかかった服を順番に吟味します。

ここでポイントは店舗の商人とは目を合わせず、無表情で商品を見ます。目を合わせると店頭の商人に声をかけられ会話が始まり、日本人とバレやすく、場合によっては品を勧められたり、断ることが困難になってくるので欲しい商品が見つからない限り目を合わせないのが無難です。

 

4.「メンタル」

最後に大事なのはメンタル。
図々しさ、ひるまない堂々とした態度が大事です。

問屋の商人達は約6割り方、初めて見たあなたに声をかけてきます。
残りの4割りは上に書かれた基本ルールに沿って、間違いなくあなたをバイヤーとして見て相手をします。では、声をかけて来た6割りの商人たちの最初の一言はだいたい….「어디서 오셨어요?」(どこから来られました?)から始まります。

現地人であれば、ここで「ネットショップです」「●●街のリアル店舗です」と答えるのがバイヤーの常識で、間違っても自分の住んでいる地域を教えることはありません。「日本から来ました」なんて答えるのは東大門の素人ってことを伝えることになります。日本語が通じないことが多いので質問に答えることもないですが、「I’m from  japan. I’m a buyer.」これくらい簡単な英語で自分がバイヤーだと名乗り出てから値段を聞くのが大事です。最初から「How much ?」と聞くと最初は多めに言われると思います。

例えばワンピースを指して、How much ?と聞くと商人から電卓で数字を見せられるでしょう。顔見知りな常連であれば現地人であれ、外国人であれ取引先なので融通も効きますし、単価も安くなりますが、初めての場合やめったに来ない場合は1着のみの仕入れは高くなります。そこは仕方が無いですね。卸売りですから。

実際にお店を運営している方なら解ると思いますが、こんな時は一つのお店で複数購入するんです。値段を聞くときはあたかも色別全色を買うかのようにカラーを選択してHow much ?と聞き、その他の商品も同様に枚数を複数購入するかのように見せて商品金額を聞き出し、最後に値下げに入ると良いでしょ。値下げを交渉する際は電卓で数字を表し、品を指差すことで通じます。

ですが、不況の韓国の東大門問屋では外国人バイヤーにそんなに多額の金額を上乗せすることはほとんどありません。せいぜい、実際は2万ウォンの物を2万3千ウォンとか4、5千ウォン乗せるくらいです。

沢山の人が通るので商人も人によって言い値を変えると覚えられなくなるので、上乗せは均一なんです(笑)

一番良い方法は、一度 値段を聞き、そのビルの階数、何号室かショップ情報と商品ディテールと値段をメモしておき、一通り見回った後に仕入れる商品を決めるのが一番安全で買いすぎず予算内でコンセプトにあった商品を仕入れられるのですが、人気商品はその日のうちに完売になるので2泊3日などの短期滞在であれば短時間でいかに良い品を見つけ、良い値段で仕入れられるか?が大事なので、一度に広範囲を見回って最後に決めるのではなく、ビルごと、階数ごと、などなど、自分で時間や見回る範囲を決めて吟味してから値段交渉をするのがおすすめです。ここは実体験と経験値で差が出るポイントなんですけどね。

中には買わないと明らかに嫌な表情を見せる商人や相手をしてくれない人もいますが、そこは強いメンタルでめげず、嫌なことはサッサッと忘れて次の商品を見つけに行きましょう!

 

 


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Author
1981年生まれ。服飾デザイン専門を学び10代は109店員を経て23歳で独立。 韓国と日本にアパレル専門法人を設立し韓国と中国にて生産や仕入れを行い日本にて仲卸業と物販を12年間経営。物販から引退を決意し2015年ショップ売却後、長年の経験とノウハウを沢山のバイヤーに届けるためにバイヤーのための情報サイト【BUYHOW】を立ち上げる。