毛皮の種類と特徴を詳しくご紹介

冬の季節に人気のファーアイテム。
様々なファーがありますが、今回は様々なファーの種類・その特徴をご紹介致します。

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まずは身近な《ラビットファー》

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ラビットファーは最も身近なファーで様々なアイテムに使用されるうさぎのファーになります。
毛の長さは短く、毛皮の中でいちばん軽いのも特徴です。また、染色もしやすいのでカラーバリエーションも豊富で、加工もしやすく幅広いアイテムに用いられます。売られているファー物はラビットファーであることが多かったりします。比較的安価なのでファー初心者の登竜門と言えますが、毛が抜けやすいのがデメリット△
また、ラビットファーと言ってもいくつか種類があるのを知っていましたか?

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上の画像は、どちらもラビットファーです。上は一般的なラビットで、下はレッキスラビットです。画像を見て分かるように毛の長さに違いがあります。レッキスラビットはウサギの中で最上級といわれ、特徴としては普通のラビットに比べて光沢があり、肌触りがとても柔らかくふわふわしているのが特徴です。

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《ムートン》
ムートンとは羊の毛皮のことで、羊の毛皮をそのままナメシ、毛を伸ばし、染色を施したものになります。アメリカではムートン、フランスではムートンドレ、イギリスではビーバーラム、といわれています。その良さは吸湿性にあるといわれており、水分の吸収率は、自らの重量の約15%を吸収するといわレ、繊維の奥深くまで水分を吸収するので表面はいつもサラッとし、吸収された水分は、毛の中を還流している空気によって分散放出されるので、常にさらっとした手触りなのが特徴です。使えば使うほど肌になじんでいくので長期的に使うことでフィット感が生まれ、毛皮の中で一番、保温性が優れているので、主にムートンブーツやコートに使われます。

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こちらの画像は《ラムファー》です。生後1年未満の羊のことをいい、毛質が巻毛なのが特徴です。ジャケットの襟やフード周りによく使われます。ムートンはこの毛を短くカット加工したものをいいます。

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《チベットラム》
チベット産のラム。毛足が長く、チリチリにカールした綿毛が特徴。もともとは錦綿羊(にしきめんよう)はヤギの毛皮を加工したものですが、チベットラムを代用したため、日本では錦綿羊ともいいます。染色して使用されることが多く見た目はごわついたように見えますが柔らかく軽いのも特徴です。

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《ラクーンファー》
ラクーンとはアライグマ科で、全く別の2種類があり、生産国を付けた呼称があり正式には「アメリカンラクーン」「カナディアンラクーン」がありますが今では一般的にラクーンファーと呼ばれ、毛色は、緑褐色から黒褐色。やや長い刺し毛と暗褐色の綿毛で保温性、耐久性に優れ、毛が長くてボリュームがあるのでフード周りによく使われます。黒・グレー・茶色といった自然色のまま使われることが多く、ミリタリー系のアウターと相性が良いのでカジュアルな着こなしを演出できます。

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ラクーンファーの毛足

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《フォックスファー》
フォックスファーとはキツネの毛のことで、シルバーフォックス、ブルーフォックス、レッドフォックスなどがあります。

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シルバーフォックス>
銀キツネのことで、赤キツネの突然変異種で、現在はすべて養殖になり、毛丈は長毛に属し、刺し毛は長く銀色と黒色が特徴です。その割合によって全体的に白っぽいものと黒っぽいものがありますが、黒と銀が鮮明なものほど良質とされ、染色すると銀色の毛だけが染まり、黒色の部分はそのまま残るのも特徴です。

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ブルーフォックス>
青キツネのことで、そのほとんどがスカンジナビア産になります。フォックスの中では最もシルキーな毛質を持つものの1つで、毛皮衣料として最も活用されている種になります。自然色がグレー系の淡い色のため染色が簡単でで、多くの色を表現することができ、コートに合わせて染色やトリミングに活用されることが多く、青キツネ色の薄い物をシャドーフォックスと言います。

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レッドフォックス>
赤キツネのことで、南米を除く全大陸に生息しており、生息地によって品質に大きな差があります。一般的に、良質のものほど、鮮明で赤味を帯びたオレンジ色をしており、中でも火のように赤い色をしたカムチャッカ産のものは、ファイヤーフォックスと呼ばれ、良質とされています。

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《ミンクファー》
綿毛が密生しているので保温力に優れ、光沢に富んだシルキーな刺し毛は耐久性があり、衣料用として優れた特質を備えており高級ファーとして認知度が高く、1931年に最初のミューテーションミンク(突然変異種ミンク)が出現して以来、濃褐色しかいなかったミンクに豊富な色の種類が加わり、現在では約40種が生産されています。また、染色も容易で多くの色を正確に表現でき現在ではコート以外でもキーホルダーなど幅広く使用されています

 

 

 

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《セーブル》
日本名黒テン。(イタチ科テン属)毛皮の中でも最高の品質と言われ、最も高価な毛皮の一つ。生息地域によって毛色、毛質にかなりの差があると言われており、色はこげ茶色からベイジュに近い色まで様々。最も濃い茶色は養殖種に多いらしいです。
白い毛が混じったシルバリータイプ は希少価値が高く、やや長い毛足で非常に柔らかくしなやかで光沢があり、軽く、しかも耐久性・保温力に優れています。

まつげエクステなどで言われるセーブルやミンクをよく耳にしますが、実際はファーを使っているのではなく、あくまで柔らかさ、付け心地のランクを比喩しているだけでマツエクでは人工毛を使用されております。マツエクで最も高価な人工毛をセーブルと名付けている通り、ファーの中で最も高価な毛皮なのがわかりますね。

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ファーを汚してしまったら、、、、、??
ファーに飲み物や食べ物をこぼしてしまったら乾く前に水分を乾いた布などで取り除いてください。
その後に、濡れタオルで軽く叩いて汚れを落としましょう。

収納していたら毛にクセがついた時は、人間の毛と同じように、濡れタオルなどで軽く湿らせ、くしで毛並みを整えて、日陰で自然乾燥させます。

ケアにひと工夫必要ですが、長く使えるファー。
毛皮反対派もあり今はフェイクファーを主に使用しているブランドも多いですが、反面 高級リアルファーを使用するハイブランドも多く、リアルファーの人気は劣ろいません。食用の動物を含め、頂く命に感謝しながら大事に使いたいですね。

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